練習を中止していた大学サッカー選手の腰痛が1回の施術で改善した症例

【患者】10後半 男性
【主訴】腰が痛くて練習や試合に出られず困っています。この夏休みの間に治して欲しい。
【既往歴】腰痛(約5年前、約2年前)、腰部椎間板ヘルニア(約2年前)、腰椎変性すべり症(2年前)
【現病歴】大学入学後に3試合行ったところ腰痛を発症した、約1ヶ月安静にして経過観察した結果、腰痛が軽減したため試合に復帰したが再度、腰痛を発症。大学が提携する整形外科にて腰椎椎間関節症との診断を受け消炎鎮痛剤の処方、筋トレ等のリハビリを行っている。腰痛再発より約2ヶ月経過して現在に至る。

【現症】跳躍して着地した際に腰部左側に痛みが出現する。胸腰部関節可動域(以下、ROM)は伸展約20°で腰部中央に痛みが発現する。また、スプリント400m×5本を行うと腰痛が発現しその痛みは持続する。左下肢を軸にして右足でボールを蹴る際には腰部左側に痛みが発現し体重を支えきれずに腰部が崩れる感覚がある。安静時痛はない。
【施術と結果】本症例は腰椎椎間関節症と診断された腰痛を訴えているが、約2ヶ月続く慢性的な痛みである事と中学時代から繰り返してきた腰痛である事、現症において動作痛が主な事から痛みの要因を腰部左側の筋緊張による血行不良と考えた。
 触察にて疼痛部位付近の腸骨稜の骨際に指先で筋収縮が感じ取れない程に緊張した筋を確認し、緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した結果、胸腰部ROMは伸展約25°と大きくなり痛みは10から7と小さくなった。さらに同部に対し十分に筋弛緩が確認取れるまで約10分施術した結果、胸腰部ROMは伸展約30°と大きくなり痛みは10から2と小さくなり、跳躍後の着地時の痛みは10から0と消失した。
 次に、腰痛再発を予防するためには腰部側面の筋弛緩が必要と考え、腰部側面の施術を行う事とした。施術開始前の腰部側面の押圧深は左約1.5㎝、右約2.0㎝であったが、約20分の施術後には左約2.5㎝、右約3.0㎝と筋弛緩を確認して本日の施術を終了とした。
 後日「あれからすぐに走ったり、ボールを蹴ってみたが全く痛みが無かった。頭の中のイメージ通りに体を動かせるようになった」と嬉しい報告をいただいた。

2023年9月14日
※上記の様に、当院では初診時から症状の軽減・消失を体験できることが出来ますが、再発しない様にするためには腰の筋肉を広範囲に弛緩する必要があります。
腰椎ヘルニア・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・変形性股関節症・変形性膝関節症・五十肩と言われた腰痛・肩こり・関節痛などの慢性痛は筋肉の緊張が原因です。千葉県八千代市の島田接骨鍼灸院にご相談下さい。