フォーカルジストニアと診断され5年間苦しんだピアニストの右小指の改善例

【患者】30代前半 男性
【主訴】ピアノを演奏すると右手の小指が徐々に屈曲して緊張していき、固まってしまい自分の意志では伸ばせなくなる。現在は胡麻化しながらなんとか演奏している。明日の演奏会で以前の様に弾けるようになりたい。
【既往歴】左環指、小指のフォーカルジストニア(約10年前)
【現病歴】約5年前に右小指の動きに違和感が出始め、演奏中の動きが悪いと感じていた。病院を受診しフォーカルジストニアの診断を受ける。週6日間は9時間以上練習していて、約1年前から症状が増悪してきた。直近1ヶ月間は1時間も練習できない日が出てきた。1曲目から小指に力が入ってしまい固まる。

【現症】日常生活上の関節可動域制限は確認できない。掌握運動は患者主観で健側と比較して緩慢に感じる。
【施術と結果】本症例は約5年前にフォーカルジストニアと診断された右小指の症状を訴えているが、1日の練習時間が9時間以上ということから小指中手指節関節(以下、MP)掌側周辺の筋緊張と右前腕の筋緊張によるものと推察した。
  右前腕を触察したところ右尺側手根屈筋と思われる筋の緊張を確認し緩消法を同部位に対し約2分行い筋弛緩を確認した結果、掌握運動は患者主観で緩慢さは5割減となった。
  次に小指MP周辺を触察したところ右小指屈筋の緊張を確認し緩消法を同部位に対し約2分行い筋弛緩を確認した結果、掌握運動は患者主観で消失した。掌握運動の症状は消失したが、前腕屈筋群および伸筋群には筋緊張が残存していたため十分な弛緩が確認できるまで同部位周辺に約30分施術し筋弛緩を確認し本日の施術を終了した。
  院内に設置してあるピアノでの演奏では右小指の症状は患者主観で消失した。
  「小指が独立して動かせた、久しぶりに頭の中にあるイメージ通りに演奏することが出来た」と喜んでいただけた。

2023年7月15日

※上記の様に、当院では初診時から症状の軽減・消失を体験できることが出来ますが、再発しない様にするためには腰の筋肉を広範囲に弛緩する必要があります。
腰椎ヘルニア・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・変形性股関節症・変形性膝関節症・五十肩と言われた腰痛・肩こり・関節痛などの慢性痛は筋肉の緊張が原因です。千葉県八千代市の島田接骨鍼灸院にご相談下さい。